「アクアリウム」とは、水生生物の飼育設備の総称です。
本来は淡水、海水を問わず全てアクアリウムですが、淡水を”アクアリウム”、海水を”マリンアクアリウム”と区別して呼ぶ場合もあります。
アクアリウムには、コップのような小さな容器から水族館のような巨大な水槽まで様々なものがあり、
魚やエビ、サンゴやイソギンチャクなど生き物の飼育、繁殖を楽しんだり、
魚と水草、流木や石を配置して自然を切り取ったような水景を楽しんだり、
装飾品やカラフルなライトを使用して芸術性を高めたり、
と様々な楽しみ方ができます。
このようにアクアリウムを楽しむ愛好者のことを「アクアリスト」と呼びます。
また、水槽の中に水中と陸地を作り水辺の環境を再現したものは「アクアテラリウム」と呼びます。
アクアテラリウムとは”アクアリウム”と陸上生物の飼育設備”テラリウム”を合成した造語です。
アクアリウムの歴史は古く、2000年以上前の中国ではフナを改良して金魚を鑑賞する事がすでに行われていたと言われています。
日本では、室町時代に中国から金魚がもたらされ上流階級の間で鑑賞されるようになり、江戸時代になると大名や武士から庶民に至るまで金魚の飼育が流行したと言われています。
20世紀になると電気の普及とともに飼育設備が発達し容易に飼育ができるようになった事と、輸送手段の発達で南米、東南アジアなどから様々な熱帯魚が輸入されるようになり、広く一般に普及して行きました。
現在では世界中で数千万人のアクアリストがアクアリウムを楽しんでいると言われています。